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伝統野菜“遠山蕪(とおやまかぶ)”の味噌汁

上杉伯爵邸は米沢の食文化をみなさまにお召し上がりいただきたいと思い営業しています。

 

その中で、なくてはならない食材は米沢の伝統野菜です。

そのひとつ「遠山蕪」をご紹介します。

遠山蕪

遠山蕪は米沢市内にある、遠山地区で生産されていることから名がついた米沢独特の野菜です。

西暦1800年頃に上杉鷹山公が産業振興策のひとつとして、かぶは西山に、秋かぶは遠山に作るように進めたことから、その時代には盛んに作られていたそうです。

伝統野菜などは栽培が難しいとともに、生産量が少なく、一般的な流通には適さないため、一時は消滅の危機に陥っていました。

そんな絶滅寸前の遠山蕪ですが、地元米沢の農家、漬け物店、飲食店などが協力し、ある農家が保存していた種を分けてもらい、その種から生産を復活させました。

 

その復活させる際の一員として、私たち上杉伯爵邸も関わっておりました。

 

そして現在は、伝統野菜として指定され、遠山地区以外でも数人の農家が生産するまで立ち直りました。

 

よくスーパーで販売している蕪と大きく違う点として、とにかく固いという点です。ゴツゴツして皮も固く調理しずらいです。

そのとくかく固い遠山蕪ですが、その固さが煮物にしたときには「煮崩れしにくい」という長所に変わります。

煮崩れしにくく、蕪本来の風味と甘みが強いので、当館ではきちんと煮込んだ遠山蕪で、味噌汁にしています。

食べるとホクホクして、柔らかくて、蕪の甘みが感じられて大変おいしいです。

遠山蕪の味噌汁

ただ、今年は遠山蕪が不作らしく数が例年に比べ少ないそうです。

どのくらい提供できるかわかりませんが、なるべく多くのお客様に食べていただきたい一品です。

 

ちなみに、遠山蕪と長岡菜という野菜を交配してできたのが「雪菜」だそうです。

※雪菜に関してはこちらのページをご覧ください

 

遠山蕪の味噌汁は、昼食メニューの献膳料理の一品として提供しています。

遠山蕪がなくなり次第、違う味噌汁となってしまいますので、気になった方はお早めにお越しくださいませ。

 

上杉伯爵邸の御献立~ランチメニュー~は こちら

遠山蕪を生産している「米沢上長井雪菜生産組合」は こちら

参考にさせていただいた「おきたま食の応援団」は こちら

 

 

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